ASTEC/SURTECHセミナー会場

2019年1月30日(水)

第14回表面技術会議

【主催】ASTEC実行委員会事務局
事前登録 有料

 

日 時:2019年1月30日(水)10:45~13:00
会 場:ASTEC/SURTECHセミナー会場(東4ホール展示会場内)
参加費:3,000円(税込)/テーマ(予稿集代を含む) 当日、会場にて現金でお支払ください。

 

 

 

「ASTEC 表面技術会議」は最先端の表面処理テクノロジーや研究動向をご紹介する毎年好評のカンファレンスです。

今年は2日間にわたって、「次世代自動車技術」「ライフサイエンス・ソフトマテリアル」テーマに開催いたします。

満席が予想されますので、お早目にご登録ください。

 

 

 

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※1テーマにつき、聴講料3,000円(税込)となります。

 

 

<テーマ2の講演内容を見る>

 

 

 

 

 

 

【テーマ1】次世代自動車技術 ~ナノ計測・EV・全固体電池~

 

【開催時間】10:45-13:00

自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)活動概要のご紹介
10:45-11:30

白井 智也 / 佐々木 信也

株式会社本田技術研究所/東京理科大学

四輪R&Dセンター 第4技術開発室 第1ブロック/工学部第一部 機械工学科

主任研究員/教授

白井 智也 / 佐々木 信也

【講演者プロフィール】

<白井智也>
平成2年に本田技術研究所へ入社、AT/CVTの油圧制御系設計を担当し、04MオデッセイのATプロジェクトリーダーなどを経て現在に至る。
<佐々木信也>
昭和61年に通産省・工業技術院・機械技術研究所へ入所、平成3年に工学博士を取得し、その後オックスフォード大学客員研究員、産業技術総合研究所・機械システム研究部門・副部門長などを経て、平成19年より東京理科大学教授に就任し現在に至る。

【講演概要】

自動車用動力伝達技術研究組合(TRAMI)は、自動車のCO2排出抑制や価値の多様化に向けて、動力伝達技術の産学連携基礎研究による学のサイエンス進展・産学人材育成を通して、日本の産業力の底上げと持続的な科学技術の発展に貢献することを目的として、国内自動車メーカー9社とトランスミッションメーカー2社、合計11社を組合員として2018年4月に設立しました。
本セッションでは、前半でTRAMIの設立趣旨と具体的な活動内容を説明し、後半で研究内容の一例として金属表面テクスチャーと摩擦係数の関係についてご紹介します。

オペランド表界面ナノ計測技術の開発とエネルギーデバイスへの応用
11:30-12:15

藤田 大介

国立研究開発法人物質・材料機構(NIMS)

先端材料解析研究拠点

拠点長

藤田 大介

【講演者プロフィール】

講演者は30年余にわたりナノ材料・ナノ計測分野の研究に携わってきた。2001年に「アクティブナノキャラクタリゼーション」のアイデアを提案し、それはオペランドナノキャラクタリゼーションへと進化した。近年、グラフェン、太陽電池、リチウムイオン電池などを含む先端材料・デバイスの新規オペランドナノ計測手法を開発・応用した。さらに、VAMASおよびISOのスキームにおける表面化学分析の国際標準化を主導している。

【講演概要】

我々は、過去10年間にわたり、エネルギー環境材料デバイス分野におけるオペランド表面界面ナノ計測技術の開発に重点化した。オペランドナノ計測技術の開発に先んじて、極限環境あるいは機能発現環境において多元的なナノスケール解析を実現する「アクティブナノ計測」を2001年に提唱し、実践した。アクティブナノ計測は今日の“オペランドナノ計測”の嚆矢である。次世代エネルギーデバイスとして注目されている全固体リチウム電池やペロブスカイト太陽電池などの動作機構を解明することを目的として、様々なナノスケールオペランド表面界面計測手法(ケルビンプローブフォース顕微鏡法、TOF-SIMS法など)の開発と実デバイスへの応用に成功した。さらに最近では、データ科学を活用し、ビッグデータに埋もれた状態の可視化手法の確立を推進している。エネルギーデバイスのオペランド表面界面ナノ計測分野におけるイニシアティブと今後の展望を概観する。

グラフェンスーパーキャパシター
12:15-13:00

唐 捷

物質・材料研究機構 エネルギー・環境材料研究拠点(NIMS)

エネルギー・環境材料研究拠点、先進低次元ナノ材料グループ

グループリーダー

唐 捷

【講演者プロフィール】

中国清華大学卒業、大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程卒業後、科学技術庁金属材料技術研究所に入所。物質・材料研究機構主席研究員を経て、2006年よりグループリーダー。2007年から筑波大学物質材料工学専攻連携大学院教員とし、現在、教授を併任。次世代高性能ナノワイヤ電子源およびJST-ALCAプロジェクトにより、グラフェンの3次元積層構造化に取り組み、高性能のスーパーキャパシターの研究開発を推進している。

【講演概要】

キャパシターは急速充電可能で使い易く、耐久性がよく、充放電寿命が10万回以上で、リチウムイオン電池の100倍以上あるが、エネルギー密度が低くという欠点がある。一方、グラフェンは比表面積2630m2/g、導電性106S/cmで活性炭素粉末より圧倒的に大きく、従来にない革新的なキャパシター電極が開発される可能性が示されている。我々はグラフェンの特性を効果的に活かした積層構造とすることにより、従来性能を大幅に超えるキャパシターの開発に成功した。グラフェンとカーボンナノチューブの相互親和力により、グラフェン表面にカーボンナノチューブが接着した複合構造が得られ、カーボンナノチューブがグラフェン間のスペーサーとなり、また、グラフェン間を電気的・機械的結合させたグラフェン積層のフィルムで電極を作製した。高密度・高導電性にした三次元ナノ構造を用いて、高エネルギー密度化電極材料を開発し、実用的なデバイス開発を目指している。