コンバーテックステージ(東3ホール会場内)
2019年1月31日(木)
加飾技術セミナー
基調講演
プラスチック加飾技術の最新動向
10:30-11:10
MTO技術研究所 / 加飾技術研究会
所長/副会長
桝井 捷平氏
【講演者プロフィール】
略歴
・1965年に住友化学㈱に入社
・2005年にMTO技術研究所を設立
・2016年に加飾技術研究会に入会
受賞
・1990年 合成樹脂新聞 第21回プラスチック大賞受賞
・1992年 SPI Structure Plastics Division Conference Best Award受賞
・1996年 成形加工学会 第1回青木固賞受賞
主要書籍
1.プラスチック加飾技術の最新動向(シーエムシー出版)執筆ならびに監修 他多数
【講演概要】
プラスチックの加飾は、見栄えを向上させる「基本的な加飾」から機能を付与した「機能付与加飾」へと発展している。また、「塗装代替え(塗装フリー)加飾」のニーズが高くなり、自動車外装への展開も関心が持たれている。その他、「構造色加飾」、「インクジェット印刷」、「繊維複合材料の加飾」など他の加飾も進展がみられる。これらを中心に、最新の動向と今後の展望を紹介する。
デジタル革新とモノづくり
サービスデザインからプロダクトデザイン、CMFへ
11:20-12:00
富士通デザイン株式会社
代表取締役社長
上田 義弘氏
【講演者プロフィール】
九州芸術工科大学(現九州大学)芸術工学部卒。富士通株式会社入社。同社が提供する商品、サービス、ICTソリューションのデザイン開発及びユーザーインターフェース開発に従事。直近では富士通ヒューマンセントリック・エクスペリエンスデザイン(HXD)方法論を構築し、HXDによる総合的なデザイン開発を社内外で推進。九州大学客員教授、千葉大学、首都大学東京等の非常勤講師、国際ユニヴァーサルデザイン協議会理事を歴任。
【講演概要】
今、ICTの急進によりデジタル革新第4の波が到来していると言われています。その様な中、ビックデータやIoT、AIやロボットの活用などで、モノづくりも大きく変わろうとしています。何が変わるのか、どう変わるのか、具体的な事例から今後のモノづくりを考え、CMFの役割を探ってみたいと思います。
「暮らし方」から考えたダイキンエアコンrisoraの開発
お客様の生活シーンを主役とし空間づくりのサポートに徹底した「未完成のデザイン」とは
12:30-13:10
ダイキン工業株式会社
テクノロジー・イノベーションセンター 先端デザイングループ
グループリーダー
関 康一郎氏
【講演者プロフィール】
2006年ダイキン工業株式会社入社。「うるさら7」をはじめ、ユーザーや業界を驚かせるプロダクトデザインを次々と生み出す。2015年からは「見えない空気を愛されるものにする」というダイキンデザインフィロソフィーのもと、「空気のデザイン」に取り組み、空気で解決できる空間の感動創造、コア技術の見える化による協創促進、ユーザーとのコミュニケーションデザインに挑戦している。
【講演概要】
従来の商品開発は機能や仕様が決まった後に部品を収めるデザインを考える。しかし、ダイキンエアコン'risora'は「暮らし方」から考えるためにデザイン優先の開発を進めた。今までの「装飾のデザイン」から「体験を提供するデザイン」を実現するために、お客様の生活シーンを主役とし空間づくりのサポートに徹底した「未完成のデザイン」の開発ストーリーとポリシーについて説明する。
「 サーフェスデザイン最前線2019 」 パリモーターショー2018から読み解くサーフェスデザインの動向
13:20-14:00
株式会社ピクセルエー
山本 義政氏
【講演概要】
パリモーターショー2018レポート
- 自動車内装インテリア加飾動向
- インターフェスデザイン動向
異なる分野から読み解くサーフェストレンド
- 家電分野(IFA2018、CES2018)
- インテリア(Milano salone 2018)
今後の質感の方向性
未来を変える3次元表面被覆工法TOM
加飾から防水へ
14:20-15:00
布施真空株式会社
代表取締役社長
三浦 高行氏
【講演者プロフィール】
1958年 大阪府立布施工業高等学校機械科 卒業
同年 布施真空株式会社 入社
1975年 同社 取締役
1978年 同 代表取締役社長 現在に至る
加飾技術研究会理事
【講演概要】
自動車の内装を中心として高い評価を得ているTOMは3次元表面被覆のコア工法であり、商品の機能アップに繋がる工法でもあります。このTOMについて加飾から防水への展開を述べる。
これからの家電製品に求められるCMFデザイン
変化する家電市場へ対応する、デザイナー視点での加飾素材開発取り組み
15:10-15:50
パナソニック株式会社
イノベーション推進部門 マニュファクチャリングイノベーション本部
主任意匠技師
永田 尚氏
【講演者プロフィール】
1997年入社以来、プロダクトデザイナーとして冷蔵庫・電子レンジ・空気清浄器・掃除機などの商品を担当。2010年より掃除機を中心にCMFデザイン(カラー/素材開発)に従事し社内外のモノづくり、工法開発部門と連携した開発を推進。2016年よりCMFデザイン専任となり、家電商品全体視点での加飾技術開発を担当。
【講演概要】
機器のIOT化、顧客購買行動の変化、新たな市場の創造などインターネットは家電機器のありように多面的な変革をもたらしつつある。しかしその変化の根源にあるのは機器と人間の自然な関係性への希求であり、単品発想・機能偏重とも言えるこれまでの家電を、住空間視点やサービスも含めたより広い価値創造を行う機器として進化させるものである。
こうした流れを踏まえて、近年デザイン部門の取り組み領域は形状設計から、カラー/素材開発(CMF)、体験価値創造(UX)などへと大きく拡大している。なかでも今回はCMF素材デザインについてご紹介し、これからの家電に求められる加飾のありかたについて考える場としたい。
買ってもらえるには!?高品質内装の開発
16:00-16:40
日産自動車株式会社
内外装技術開発部
エキスパート リーダー
橘 学氏
【講演者プロフィール】
1989年、九州大学大学院応用化学科修了後、日産自動車(株)入社。材料実験部に配属され内装表皮材を担当する。1995年7月にNissan R&D社に出向し材料の現地化を行う。1998年の帰国後は樹脂モジュール部品の開発を担当し積極的に樹脂化を行う。2008年にはカラーデザイン部を兼務し“人を科学した”高触感内装材の開発などに取り組む。2012年から現職に至る
【講演概要】
これまでの自動車内装の歴史の中で、最も大きな変化は、バブル期の豪華な内装であった。そこから日本車の内装も少しは注目されるようになり、海外のOEMからも関心を持たれるようになった。そこにはお客様の気をひく何かがあったからだと考える。どうやって商品を開発するか、技術的にどのようにアプローチするかというのは非常に興味のあるところである。ほんの一例であるが、買ってもらえるにはどんなことをすれば良いのか?という部分について経験を基に解説する。