コンバーテックステージ(東3ホール会場内)
2019年2月1日(金)
複合材料セミナー
来るべき超高齢化社会に新たな選択肢を ~オートモティブテクノロジーを駆使したパラリンピックのギア開発
10:30-11:10
株式会社RDS
代表取締役社長
杉原 行里氏
【講演者プロフィール】
(株)RDS代表取締役社長 / HERO X 編集長 / RJCカーオブザイヤーの選考委員
英国の全寮制高校を経て、Ravensbourne Universityにてプロダクトデザイン科卒業。冬季パラリンピックにて、森井大輝、村岡桃佳、夏目堅司の3選手にシートやカウル等を提供。東京2020では伊藤智也選手の車椅子レーサー開発のプロジェクトリーダーを担当。2013年ドライカーボン松葉杖でグッドデザイン金賞/経済産業大臣賞を受賞。
【講演概要】
RDSがなぜギア開発に力を入れているのか。
オートモーティブ分野で培った技術やモノつくりノウハウはどのように応用されているのか。
どのように、選手の感覚を数値化し、選手との共通言語を手に入れているのか。
そしてその先に見る超高齢化社会になにを付与できるのか。
新たなプラスチックの硬化・重合技術による革新的な複合材料の成形プロセスとその実用化の取り組み
11:25-12:05
金沢工業大学
革新複合材料研究開発センター
所長
鵜澤 潔氏
【講演者プロフィール】
1985~ ㈱本田技研研究所栃木研究所にて新車開発に従事。
1987~ ㈱ジーエイチクラフトにて複合材料によるヨット・自動車・航空機
部品等の開発試作に従事。
2003~ 東京大学(2003~)、金沢工業大学(2012~)にて複合材料の研究
および産学官連携活動に従事。
2013~ 金工大ICC所長。
【講演概要】
複合材料の適用拡大にむけては、生産性と品質管理、低コスト化の両立が求められる。
短時間サイクルの成形プロセスは、材料の流動や圧力/温度の変化をともなう動的なプロセスとなる。さらに樹脂の重合・硬化や固化の反応が成形中の材料流動や圧力変化と互いに影響しあう連成した挙動となる。
このため、成形プロセスの自動化と樹脂の成形特性とを適合させる、いわゆる材料から製造までのさらなる全体最適化が課題となる。
本講演では、近年取り組まれている成形技術について,材料の成形特性と製造プロセスの適合化の取り組みの観点から概説する。
家電応用に向けたセルロース繊維複合樹脂の開発
12:20-13:00
パナソニック株式会社
アプライアンス社 ホームアプライアンス開発センター
主幹技師
中島 啓造氏
【講演者プロフィール】
1986年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。
同年松下電器産業(現パナソニック)株式会社入社。
博士(工学)。家電製品に関わる高分子材料、有機材料の商品開発・研究開発を担当。
【講演概要】
セルロース繊維は、環境負荷が少なく、軽量、かつ丈夫という観点から工業利用に向けた研究開発が活発に進められています。
セルロース繊維複合樹脂の家電構造材への適用を目指し、性能・品質・コストパフォーマンスを満足する乾式製法の開発に取り組んできました。物性および外観品位を満たす材料処方を検討し、この度、パナソニックはセルロース繊維複合樹脂を家電構造材として用いたスティック掃除機を発売しました。本発表では、それらの検討結果について報告します。