メインシアター(東5ホール会場内)

2019年1月30日(水)

【特別シンポジウム】超スマート社会におけるオープン&クローズ 戦略・知財マネージメント

【開催時間】10:30-12:30

 
産業パラダイムの大変容を俯瞰する
技術・制度・文化の相互関係が激変させるビジネスモデル
10:30-11:30

妹尾 堅一郎

特定非営利活動法人 産学連携推進機構

理事長

妹尾 堅一郎

【講演者プロフィール】

慶應義塾大学経済学部卒業後、富士写真フイルム株式会社勤務を経て、英国国立ランカスター大学経営大学院博士課程満期退学。産業能率大学助教授、慶應義塾大学大学院教授、東京大学先端科学技術研究センター特任教授、九州大学客員教授、一橋大学大学院MBA客員教授等を歴任。現在も東京大学等で大学院生や社会人を指導。内閣知的財産戦略本部専門調査会前会長、農水省技術会議議員ほか、多くの省庁委員や大手企業役員を兼務。

【講演概要】

先端的な社会変動に対応するように事業をいかに展開させるか、あるいは先端的な社会価値を形成する先導的に事業をいかに開発させるか…、これからの事業経営に関わる者は、そのために近未来の社会・産業・生活を俯瞰的に見通せなければならない。特にICTを軸とした科学技術の加速度的進展、グローバルな制度形成、そして「所有から利用へ」の変化を軸とした社会文化変容に注目すべきだ。これら3要素が相互に関係しつつ産業生態系を変え、それがビジネスモデルの激変を導くのである。本講演では、そのからくりを解説する。

オープン&クローズの戦略思想を必要とするIoT経済環境の到来
11:30-12:30

小川 紘一

東京大学

政策ビジョン研究センター

客員研究員 シニア・リサーチャー

小川 紘一

【講演者プロフィール】

富士通研究所研究部長、富士通事業部長、理事を経て2004年から東京大学に所属。東京大学大学院経済研究科ものづくり経営研究センター、東京大学知的財産経営総括寄付講座を経て現在は東京大学政策ビジョン研究センターのシニア―リサーチャー。国立研究開発法人NEDOアドバイザー、国立研究開発法人農研機構アドバイザーほか多くの省庁委員を務める。

【講演概要】

世界の産業界がデジタル化によってビジネスエコシステム型に転換し、至る所でゲームチェンジが起きている。ここから互いに繫がって価値形成するオープン&クローズの戦略思想が必要となった。IoT時代はこれがサイバー空間へ広がり、金融、小売や自動車はもとより、nano tech産業であっても例外ではない。
 本講演ではゲームチェンジのメカニズムをモノ/Asset空間およびCyber Physical System空間の事例で紹介しながら、オープンクローズ戦略の使い方やプラットフォームの設計、ネットワーク効果発生のメカニズムなどを解説し、このnano tech産業への応用を皆さんと一緒に考えてみたい。