セミナーB会場(東1ホール会場内)

2019年2月1日(金)

エネルギーハーベスティング

【主催】一般財団法人省エネルギーセンター/株式会社JTBコミュニケーションデザイン
【開催時間】15:00-16:30 事前登録 満席

 
エネルギーハーベスティング実用化最新動向
15:00-15:15

竹内 敬治

株式会社NTTデータ経営研究所

社会・環境戦略コンサルティングユニット

シニアマネージャー

竹内 敬治

振動発電でできること -電池レスIoTから電力回生まで、その可能性と将来展望-
15:15-15:30

上野 敏幸

金沢大学

理工研究域 電子情報学系

准教授

上野 敏幸

【講演概要】

磁歪材料(Fe-Ga合金)を用いた振動発電デバイスはシンプルで堅牢,高出力,高感度の特徴を有する実用的な振動発電技術である。本講演では,この振動発電で実現する電池レスIoTとその応用に関して,実演(ブース展示)をベースに説明する。具体的にはボタンを押すやドアを開ける動作,ちょっとした衝撃で発電し,これを遠隔でメールで知らせるシステム,機械の振動で発電し,温度と振動周波数を3分毎に知らせるシステム,微風振動発電や発電靴などである。またデバイスを大型化とそれを利用した電力回生技術の可能性に関して紹介する。

シリコン製マイクロ熱電発電デバイスの開発
15:30-15:45

早稲田大学

重点領域研究機構 アンビエントロニクス研究所 

所長

渡邉 孝信

【講演者プロフィール】

1995年 早稲田大学理工学部電子通信学科卒業。1999年 同大学理工学研究科電子情報通信学専攻博士課程修了。博士(工学)取得。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学講師、准教授を経て、2012年より現職。現在、JST-CRESTプロジェクトリーダとしてシリコン製マイクロ熱電発電デバイスの開発を推進中。専門分野は、電子材料工学、計算科学。

【講演概要】

熱電発電はゼーベック効果により環境中の熱エネルギーから電気エネルギーを生み出すことができる、エナジー・ハーベスティングとして有望な技術である。近年、シリコンのナノワイヤが優れた熱電性能を示すことが明らかにされ、これを受けて発表者らのグループでは、CMOS技術との親和性が高いプロセスで製造可能なシリコン製微小熱電発電デバイスの開発を進めている。本講演では、熱電変換部を空中架橋する必要がなく、微細化・集積化により発電密度が向上するスケーラビリティを有する新しいナノワイヤ型熱電発電デバイスを紹介する。試作実験でナノワイヤ長の縮小により熱起電力の顕著な増大効果が実際に観測され、1平方センチメートルあたり数十マイクロワットの発電も可能であることが示された。このエナジー・ハーベスターは小型で大きな出力を生み出すことができるため、将来のトリリオン・センサ社会を支えるキー・デバイスとなる可能性を秘めている。

熱すぎる温泉・工場廃熱水をターゲットにした スタック型熱電発電ユニットの紹介
15:45-16:00

株式会社モッタイナイ・エナジー

代表取締役

西当 弘隆

IoTデバイス向け熱電発電モジュールの開発  
16:00-16:15

アイシン高丘株式会社

先行開発部 商品開発T 

吉見 仁志

【講演概要】

アイシン高丘株式会社は、安心安全・高耐久性が特徴であるFe系熱電材料を用いた熱電モジュールを開発しています。40℃-250℃までの熱源に対応し、電池レスでセンシングと無線通信が可能。太陽光を利用できない薄暗い場所や高所など電池交換が難しい場所などでの実用化を目指し、実証試験展開先を募集中。講演では開発中の熱電材料の特性や発電性能についてご紹介いたします。

ソフトウェア会社から見たIoTとエネルギーハーベスティング
16:15-16:30

株式会社アトムシステム 

IoTサービス開発部

吉原 千恵

【講演概要】

近年、多くの企業がIoT推進の為にPoC(概念実証)に取り組んでいます。しかし、PoCから実運用に進んだ例は極わずか。
本講演では、IT会社が行ってきた数々のPoCから見えてきた、ワイヤレス技術や熱・振動等による環境発電技術に望むもの、IoT推進に立ちはだかる現場の課題等を事例を交えて講演予定です。