磁気泳動法、ナノメジャーとAI画像処理による、粒子の濡れ性、分散性、表面被覆率そして粒子形状など1粒子ごとの特徴をトータルに評価する新しい取り組み
16:00-16:30
カワノラボ / 大日本印刷
株式会社カワノラボ 河野誠 大日本印刷株式会社 佐波晶氏
【講演者プロフィール】
株式会社カワノラボ 河野誠
大阪大学分析化学研究室(渡會教授)にて博士号取得、その際の研究成果をベースに株式会社カワノラボを創業。現在、ヤマト科学株式会社と共に磁気泳動式粒子分析装置とナノメジャーの装置化に取り組んでいる。
【講演概要】
これまで、粒子の評価は顕微鏡法による直接観察と動的光散乱やレーザー回折のような間接観察法が主流であった。しかし、各種顕微鏡法は画像解析によってはじめてデータ化されるが、この画像解析が非常に難解であった。大日本印刷では、AIによる学習でこの課題解決に取り組んでおり、有用な結果が得られている。また、大阪大学分析化学研究室発ベンチャー・カワノラボは、磁場による粒子の泳動現象から粒子の濡れ性・分散性・表面被覆率から細胞の活性など様々な特徴を評価する手法や、使い捨て可能な粒子測定セル”ナノメジャー”など世界初の粒子分析法を開発してきた。これら新しい粒子分析技術と革新的画像解析技術が拓く、新たな粒子分析の世界について紹介する。